部屋の揺れる方向を意識して家具の向きを決める
建物には揺れやすい方向があります。
たとえば下図のような長方形のマンションを上空から見た場合、地震のときには短い辺の向きで揺れやすくなります。
試しにお手持ちの本を立てて、長辺と短辺、それぞれの方向に揺らしてみるとその違いを実感しやすいでしょう。
長方形の本棚や食器棚などを建物と同じ向き(図表の赤の家具)で設置すると、揺れに弱く、倒れやすくなります。
反対に、家具の長辺面を揺れに弱い方向と平行(図表の青の家具)に配置すると、揺れに抵抗するため倒れにくくなるのです。
このとき部屋の形だけで考えると、効果的な設置と逆の向きになってしまうことがあります。
上の図であれば、部屋だけで見れば長いのは縦方向ですが、建物全体で長いのは横方向です。
地震に備えた家具の配置を考えるときには、部屋の形ではなく建物全体の形を考えることが大切です。
参考文献
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