曽有の死傷者数を出した東日本大震災。被害が大きかった岩手県、宮城県、福島県の3県で収容された死亡者数は1万5,786人(2012年3月現在)にのぼり、検視などの結果から年齢が判明したのは1万5,331人。そのうち、60歳以上は1万85人となり、約65%は高齢者だと判明しました。
さらに、震災関連死(東日本大震災による負傷の悪化等により亡くなられた方で、災害弔慰金の支給等に関する法律に基づき、当該災害弔慰金の支給対象となった方)の死者数は1,632人でこのうち66歳以上は1,460人と全体の89.5%を占めています。
上述した3県は、もともと高齢化が進展していた地域であるとはいえ、こうした災害では、高齢者が被害者になりやすいという現実が浮き彫りになりました。震災時は弱者となる高齢者。今回は高齢者における防災対策の現状と課題を見ていきます。
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